金の冠、大変貴重であった青色の衣。高価なものを身にまとい、権力、すなわち力を示した。他の国で語られるルーガン王は、国に商人を招き、物流を円滑にし莫大な富を生み出し、それを力につけた「栄華の王」と呼ばれている。
だがそれは彼の一部で、華々しく見せる一方、昔は民と共に生活し、民と共に過ごしていた。「民は家族だ」、先代王マズグの言葉を信念に。そう彼が富を築いたのは民を豊かにするため、衣を纏い自分を神格化したのも民を守るため。戦王と呼ばれ戦の強かった先代とは違う方法で民を守る道を選んだのだ。孤独と引き換えに…
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