エルフの森

ペルの書

巨大な湖に浮かぶ木が生い茂る島。正確には島ではなくゴーレムである。元々は森が地続きに広がっているだけであったが、一体のゴーレムが周囲を森ごと食べつくし、後には巨大なクレーターが残った。そこに雨が降り水が流れ湖となる。

とある旅人が残した日記

島の調査のため湖の底を調べに潜って見ると、驚くことにこの島は浮いていることが分かった。それどこらか島ですら無かった、この地はゴーレムだ。私は今ゴーレムの上でこの日記を書いているのだ。この地面はゴーレム、いや、もしかすると周りに生える木もゴーレムの一部なのかもしれない。森の木が折れた所からガスが噴き出していたのを不思議に思ったが、地上だけでなく水中でも生えるガスを含んだ木によって、このゴーレムは水面に浮いているのだろう。

「この宝玉はこの森を守っている。この宝玉を失えばこの森は滅びる」とエルフの族長が話していたが、海岸の洞窟に祀られた宝玉と言われる物。言葉では言い表せないが何か大きな力を感じた。あれがこの巨大なゴーレムのエネルギー源になっているのでは?。確かめることはできない仮説だが、水の中の魚やプランクトンを食べるだけで島のような巨体を維持できるとは思えない。それか既にゴーレムは息絶えていて、植物たちはゴーレムの死骸を栄養に育っているのか?。このことを族長に伝えたが、皆には黙っていてほしいという。

ゴーレムとは

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