翡翠の目

物語

美しい緑色をした目。とある一族のみが宿す。
世界を見る目と比喩されるほど、その目は特殊であった。

世界で唯一その目を宿すことを許された者がいた。彼は賢く聡明であり、容姿端麗、能力も申し分なかった。
彼はその目で世界を見ることを許された。
彼は賢く聡明であり、しかし愚かであった。

この目を授かることはとても栄誉ある事であった。だが彼は禁忌を犯し罪を負い、その目は罪人の証しとなった。

コメント